センター試験も終わり、今は自己採点の結果に一喜一憂している頃でしょうか。もうすぐしたら合格判定がわかり、受験校の決定ですね。
もう一度やりたくはないですが、あれはあれで特別な時期だったと思います。一つ言えるのは、思いっきり受験勉強をやりきることが次のステージへの良い準備になります。なぜなら、大学では勉強する習慣が恐ろしく薄れていくので自分の勉強スタイルを身につけておくことが大事になっていくからです。このあたりの話はまた別の機会に書きましょう。
今回は僕が受験する学科を決めるために欲しかったなという情報をまとめておきます。
電気電子工学科とは?
電気電子工学のざっくりとした説明はベネッセのサイトのものを引用します。
電気・電子・通信工学ではどんなことを勉強する?
【エネルギーとしての電気】
地球上にある限りある資源をいかに効率よく用いるかという課題において、発電システムの開発や、新しい資源の研究にあたります。これまで発電に使用されてきたのは、主に石油や石炭など、限りある資源がほとんどでしたが、昨今では太陽光や風、水の流れなどの自然エネルギーからクリーンな電力を作り出すことと、それらの有効活用と安定供給のための施策などについて研究を行います。
【情報を伝える道具としての電気】
光ファイバーによるネットワーク通信や、DVD・ブルーレイディスクの実用化などを含む分野です。世界における日本の光電子技術はトップクラスにあり、これまでにも大きな成果を上げています。さらにレベルの高い研究開発が求められていますが、こういった先進的な分野の研究にかかる費用は莫大であり、業界をあげての協力体制の構築が求められています。
僕が高校生の時に
「電気電子工学科って結局何するの?」
という疑問があったのはこのわかりにくい説明のせいではないかと思います。これでも大学のホームページと比べればかなりわかりやすいのですが…
エネルギー
いわゆるパワーエレクトロニクスと言われる分野ですね。単純にエネルギーとしての電気全般を扱います。太陽光、風力や原子力といった現在主流のエネルギーはもちろんですが、省エネルギーに関する研究もあります。「エネルギー効率○○%上昇したシステムを開発した」みたいなやつですね。
クリーンエネルギーについてはいろんな意見がありますが、太陽光発電はまだまだホットなトピックです。
情報を伝える道具
光ファイバーは説明不要なほど有名なものだと思いますが、光信号に変換された情報の通り道です。このような通信のための技術やブルーレイディスクやフラッシュメモリ(USBメモリなど)といった記録媒体の研究もあります。IT化の進んだ現代では身近なものになっていますね。
5GやIoTなんかがホットなトピックですね。
これらは電気電子工学科の中では一部であり、大学によってはロボット工学や情報工学(AIなどの学習系やデータサイエンス、ソフトウェア)などに寄ったところもあります。ですが、上の2つはどこの大学でもあると思います。
電気電子工学科生の授業
次に学生生活を見ていきます。これについてもマナビジョンのサイトが参考になります。
電気・電子・通信工学 時間割例&カリキュラム
基礎科目は共通、専門科目は幅広い
電気・電子・通信工学では基礎科目がほぼ共通で、力学、電磁気学、物理化学、線形代数学、数理統計学、製図学などがあります。その後それぞれの専門科目を学ぶことになります。
講義内容は、電気工学では固体電子工学や電磁気学といった電気に関する科目はもちろん、半導体やレーザーについても研究します。電子工学では波動工学や情報伝送学などから、超伝導などを扱う大学もありますし、また通信工学では、インターネットに代表されるコンピュータネットワークの仕組みを学ぶ科目から、電話回線や交換機について学ぶ科目もあります。実際にこの学問を学んでいる先輩の時間割例です。
Mon Tue Wed Thu Fri Sat 1 現代物理学 電気電子計測 電気磁気学I 電気電子物性論 英語II 2 数理統計学 プログラミング 健康スポーツ 電気回路I 3 応用数学I 数学解析I 4 力学 電気電子工学
ゼミナール5 LL演習
授業については1年生のころは高校とあまり違いはありませんが、2年生から徐々に専門的なものが増えていきます。つまり、単位を取るのも1年生と2年生とでは難易度が変わってきます。なんとなく授業に出てテスト前日に勉強しておけば落単することは無かったのに、2年からは授業に出ていても理解できなくなっていきます。
冒頭にも言いましたが、高校生の頃に勉強のスタイル・習慣を身につけておくことは重要です。先生に積極的に質問するでも良し。友達と勉強するでも良し。図書館に籠って教科書と格闘するでも良し。自分に合った勉強の仕方を見つけましょう。
また、平均的な授業のコマ数は10~15コマほどだと思います。平日は毎日授業が詰まっていた高校からすると少ないように感じるかもしれませんが、バイトや部活・サークル、レポートなどをしていると意外と忙しく感じます。
自分の時間の使い道を前もって決めておかないと、気が付いたらなんとなくで大学生活が終わってしまいます。
電気電子工学科に入ってみて
これまで軽く触れてきましたが、よりリアルな声は2ちゃんねるでたくさんあります。今ならツイッターで直接聞いたり、YouTubeで情報を探すのも良いですね。
現役大学生として見てると、あるあると感じることが多くあるので。
しかし、あくまで一つの声にすぎません。大学が違えば、制度や雰囲気も違いますし、入ってからさらに専門が分かれる大学もあります。
僕が電気電子に決めた理由はなんとなくです。理系の中なら工学だけど具体的にやりたいことは無い、という状態だったので潰しのききそうな電気電子を選びました。
高校生の時にいくら考えても、入ってみないとわからないことがほとんどなので最後はフィーリングでいいと思います。大事なことは「何をするか」であって、情報や選択肢の多い現代では学科のミスマッチは致命的なものではないと思います。
このブログを読んでいる時点で情報収集はかなりやっていると思いますが、できる限りの情報は集めつつ、あくまで大学に入ってからのことを考えるのが建設的ですよ~。
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